米Frost & Sullivanが米国時間7月23日に,「システム・オンチップ(SOC:System-On-a-Chip)技術が携帯電話やページャ,MP3プレーヤなどの携帯機器の利用を押し上げる。SOC市場は2000年の44億ドルの規模から2003年には114億ドル規模へと3倍近くに拡大する」との予測を発表した。
「モバイル機器が大きく伸びており,無線サービスも幅広い用途に向けたサービスが提供されている。こうした携帯通信機器がSOC市場を牽引する」(Frost & Sullivan社アナリストのVeerender Kaul氏)。
市場をカテゴリ別にみると,携帯電話が全体の90%強を占め圧倒的に多い。今後,第3世代(3G)技術の投入に伴い,これに対応するアプリケーションがさらに急拡大する。
Frost & Sullivan社はSOC機器の利点として,(1)チップ数の削減,(2)必要なメモリの抑制,(3)信頼性が高いとなどといった点を挙げている。
◎関連記事
■携帯電話と家電製品がシステム・オンチップ市場を牽引,米社が調査
■「3G携帯電話向けの部品,2.5G向けよりも49%割高」,米ABIの調査
■米IBMが210GHzと“世界最速”SiGeトランジスタを開発,2年以内に100GHzで製品化
■米インテルと米Tesseraが次世代ケータイ向けCSPパッケージ技術で提携
■米IBMと三菱電機,SiGe技術使った3G携帯電話向けLSIの開発で提携
■モバイル時代にも“Intel Inside”を,米インテルがネット対応無線端末向けLSI技術を開発