医療関連情報サイトを運営する米Medscapeが米国時間7月23日に,米Medical Profession(Medipro)およびソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)と日本語版の新サイト立ち上げで排他的な提携関係に入ったことを明らかにした。

 Medscape社がコンテンツを提供,Medipro社が日本語への翻訳を行い,ソニーコミュニケーションのインターネット・サービス「So-net」で提供する。サイト名は「Medscape on Medipro」。Medscape社はMedipro社およびソニーコミュニケーションと独占的なライセンス契約を結んだ。契約期間は2年間。

 Medscape社は,医師など医療関連プロフェッショナルに向けた無料の情報サイト「Medscape.com」を運営している。1999年11月からサイトを日本語に翻訳した日本語版ページも開設しているが,独自のサービスからソニーコミュニケーションのノウハウを利用する共同サイトへと切り替え,日本市場での利用拡大を図る。

 Medscape.comサイトの登録ユーザーは現在57万5000人で,この約半数が米国外の居住者だという。日本人は6万人強。なお,日本語版のほかにすでにイタリア語版,ポルトガル語版があり,今秋スペイン語版とスウェーデン語版も開設される予定である。

 Medscape社とMedipro社はサイトの広告事業でも協力体制を敷く。スポンサーによる広告収入は両社で等分する。

 「医療分野に向け,信頼性の高い包括的な情報サービスを展開していく。ユーザーの要望に合わせたカスタム・サービスも提供する」(ソニーコミュニケーションネットワーク取締役の近藤 幸直氏)。

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