米Microsoftが米国時間7月17日に,「Universal Plug and Play(UPnP)」機能を「Windows XP」に追加することを明らかにした。UPnP準拠のインターネット・ゲートウエイをネイティブでサポートすることにより,家庭や小企業の広帯域ユーザがシームレスにオンライン・ゲームやビデオ会議といったピア・ツー・ピア・サービスを活用できるようになる。

 ARESCOM社,Buffalo Technologies社,D-Link Systems社,米Intel,Linksys Group社,NetGear社などのメーカーが,UPnPに対応させたインターネット・ゲートウエイ製品を今年中にリリースする予定だという。

 UPnPは,ビデオデッキ,テレビ,デジタル・カメラなどの家電機器,電話機,パソコンなどを連携して使えるようにするための仕様。UPnP Forumが1999年6月に設立され,以下の各社がSteering Committeeを形成する。

 Axis Communications,米Compaq Computer,米Echelon,米Hewlett-Packard,米Honeywell,米IBM,Intel社,松下電器産業,Mitsubishi Electronics America,Panja社,オランダのRoyal Philips Electronics,ドイツのSiemens AG,ソニー,フランスのThomson Multimedia S.A.,Microsoft社。UPnP Forumは99年末に,家電機器の連携を図る仕様の標準化を進めていたHome Working API Groupとの統合。 UPnPの詳しい内容についてはhttp://www.upnp.org/に掲載している。

 UPnP準拠のインターネット・ゲートウエイとUPnP対応機能を備えたWindows XPを組み合わせることで,一つのIPアドレスを小規模ネットワークにつながっている複数のパソコンや装置で共有することができる。

 なおWindows XP Home Editionと同Professionalは2001年10月25日に発売する予定である。すでに製品候補第1版「RC1(Release Candidate 1)」の提供を開始している。

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