米Napsterと米PlayMedia Systemsが米国時間7月16日に,PlayMedia社がNapster社に提供しているデジタル音楽向けセキュリティ技術「AMP」に関し,ライセンス契約を延長することを明らかにした。Napster社は現在準備中の新サービスにAMP技術の新版を組み込む。

 PlayMedia社はNapster社の提供するソフトウエアに,著作権で保護されている楽曲に対する符号化や再生(復号化)の機能を提供する。暗号化や暗号解読といったセキュリティ機能などを組み込む。またNapster社に,セキュリティ技術のコンサルティング・サービスも提供する。両社は2000年12月に同技術のライセンス契約を結んでおり,今回の契約は両社の提携関係を拡大するものとなる。

 なおPlayMedia社のAMP技術は,米America Online(AOL)の「Winamp」などでも利用されているという。

 Napster社は会員制の新サービスを現在準備中で,無料のファイル交換サービスはすべて停止されている。今夏中に新サービスの提供を始める予定である。

 Napster社は2001年6月にも新サービス向けの著作権管理技術に関し,デジタル・コンテンツのインフラ・サービスを手がける米Loudeye Technologiesから楽曲を識別する技術のライセンス供与を受けることで複数年契約を結んでいる

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