米Compaq Computerが米国時間7月16日に,Itaniumプロセサを搭載したPCサーバー「ProLiant Server DL590/64」の提供を始めたことを明らかにした。同社の64ビットPCサーバーの第1弾となる。
DL590/64は,800MHz版のItaniumプロセサを搭載する。厚さ7Uのラックマウント型で,CPUは最大4プロセサ構成。主記憶は8Gバイト。ECC付きのSDRAMを使う。最大64Gバイトまでの拡張が可能。チップセットはIntel社の「82460GX」。OSは64ビット版のWindows Advanced Server Limited Edition,Linux,OS/2,Solaris,NetWareなど。
米国以外の市場でも第3四半期中に出荷を始める計画である。
Compaq社は2001年5月に,Itaniumシステムへの移行支援プログラム「TrailBlazer」を立ち上げており,64ビット・アーキテクチャ向けアプリケーションの開発やポーティングを支援している。
なおCompaq社は2001年6月末に,Intel社とItaniumプロセサ・ベースのサーバー開発に関し提携関係に入っている。2004年までにスーパー・コンピュータからWWWサーバーに至るまで全ての64ビット・サーバー製品をItaniumベースに統合するというもの。自社のAlphaプロセサをベースとしたAlphaServerの提供は2008年までで打ち切る。
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