米Hewlett-Packard(HP)が米国時間7月16日に,米Comdiscoから技術サービス事業部門Availability Solutionsを買収することで,両社が最終合意書に署名したことを明らかにした。買収金額は6億1000万ドル。

 現金で支払う。手続きはHP社会計年度の2001年第4四半期(2001年8月~10月期)に完了する予定である。

 なおComdisco社は,同社の親会社と米国内の子会社50社が米連邦破産法11条(日本の会社更生法に相当)の適用を自主申請したことを同日明らかにしている(米国外の事業は申請対象に含まれない)。HP社とComdisco社の合意内容は,破産裁判所などの承認を得る必要がある。

 Availability Solutions事業部門は世界に1300人以上の従業員を抱える。会計年度2000年(1999年9月~2000年9月)の売上高は約4億4000万ドルだった。

 HP社はComdisco社の企業向け専門サービス,Fortune 500企業における顧客基盤,金融サービス能力を獲得し,HP Services部門の能力を拡充する。HP社のHP Services部門プレジデントのAnn Livermore氏によると,Comdisco社はバックアップや障害時復旧サービスなどの事業に強みがあり,北米をはじめ欧州やアジアに3000社以上の顧客を抱えているという。

 HP社社はAvailability Solutions事業部門をHP Services部門の一機関であるHP Operationsに統合する。

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