米Rambusが米国時間7月12日に,2001年4月~6月期の決算を発表した。売上高は2330万ドルで前年同期と比べて31%増加。しかし前期からは25%減少した。買収関連費用など一時的な経費を除いた純利益は390万ドル(売上高に占める割合は17%)。前年同期は480万ドル(同27%),前期は820万ドル(同26%)だった。

 4月~6月期のロイヤリティ収入は前年同期の約3倍となる1980万ドルに達したが,前期と比べて16%減少。RDRAMのロイヤリティ収入が増加し,SDRAMのロイヤリティ収入は減少した。RDRAMは出荷個数が伸びたため,1個あたりのロイヤリティ料の低下を相殺できた。しかし,会計年度2001年第1四半期におけるメモリ業界の大幅な価格低下が影響し,RDRAMとSDRAMともに1個あたりのロイヤリティ料が大きく落ち込んでいるという。

 4月~6月期の契約収入は350万ドルで,前期の760万ドルと比べて大幅な減収。前期の数字には,契約のキャンセルによる繰り越し収入約210万ドルが含まれる。

 「DRAM市場の落ち込みが,引き続き当期の業績に影響した。パソコンやその他の市場が低迷しているため,DRAM業界は今後も数四半期にわたって苦難を経験するだろう。唯一の希望は,RDRAMの出荷個数が伸びていることだ」(Rambus社CEOのGeoff Tate氏)。

 またRambus社は,2001年7月~9月期の売上高が前期と比べて20%減少する見込みであることを明らかにした。

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