米Motorolaが米国時間7月12日に,2001年第3四半期と第4四半期の業績見通しについて明らかにした。第3四半期の売上高は第2四半期と比べて約5%増加,1株あたり数セントの赤字を計上する見込み。第4四半期は売上高が前期と比べて約5%増加し,わずかながら黒字に回復するとみる。

 なお,同社は7月11日に2001年第2四半期の決算を発表している。第2四半期の売上高は75億ドルで,前年同期の93億ドルと比べて19%減少。一時的な費用を除いた純損失は2億3200万ドル(1株あたり損失は11セント)となった。前年同期は5億5100万ドルの純利益(1株あたり利益は25セント)を計上していた。

 一時的な費用を含めた場合,第2四半期の純損失は7億5900万ドル(1株あたり損失は35セント)となる。同条件における前年同期の収益は,2億400万ドルの黒字(1株あたり利益は9セント)だった。

 New York Timesによると,第2四半期は半導体部門の業績が急激に落ち込み,売上高と受注ともに激減。最大事業である携帯電話機部門も不振だったという。

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[www.businesswire.comに掲載の発表資料(今後の見通し)]
[第2四半期決算の発表資料2]