米Northern Sky Research(http://www.northernskyresearch.com/)が米国時間7月10日に,「衛星ブロードバンド・サービスは2001年の3億3000万ドルの規模から2006年の124億3000万ドルの規模へと5年間で37倍以上に拡大する」との調査結果を発表した。

 Northern Sky社によれば,企業が次々と衛星サービス・プロバイダ事業に参入し,市場は急成長するという。

 「インターネット・アプリケーションに向けたプラットフォームとして,衛星サービスが一つの選択肢として考えられるようになってきた。他の通信部門と同様,様々な問題にも直面してはいるが,ここへきて衛星技術の利点を生かしたビジネス・モデルが構築されつつある。衛星サービスの利点は,マルチキャスティングなどの大容量通信に対応可能であることや世界規模でのサービスの提供が可能であること。高い収益の見込める接続サービスやコンテンツ・サービスに焦点を当てているプロバイダが増えている」(Northern Sky社の主席アナリストのChristopher Baugh氏)。

 衛星通信によるマルチキャスティング市場やコンテンツ配信サービス市場は2001年の1億6000万ドルの水準から2006年には30億7900万ドル規模へと著しい成長をみせるとSky社は予測している。

 Sky社による衛星サービス市場の成長予測は以下の通り。

■表 世界の衛星ビロードバンド・サービス市場の成長予測(2001年~2006年/単位:10億ドル

  2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
広帯域アクセス市場 $0.33 $1.22 $3.24 $6.21 $9.07 $12.43
IPマルチキャスティング
コンテンツ配信市場
$0.16 $0.29 $0.52 $0.94 $1.70 $3.08

出典: Sky Research社

◎関連記事
2005年の無線および広帯域向けサービス市場は現在の2.5倍の4010億ドル規模
「米国ネット・ユーザーの31%が広帯域接続を利用,過半数は職場ユーザー」,米企業の調査
「世界の広帯域ユーザー数は今年末に2100万,2005年末には4倍に」と米In-Stat
世界の広帯域ユーザーは2004年に9000万人,韓国とカナダが普及率で突出
米国でブロードバンド・インターネット普及の足を引っ張る“規制”
米イリジウムが衛星通信サービスの提供を再開へ,データ通信は6月から

[発表資料へ]