フランスのAlcatelが米国時間7月9日に,米国事業におけるコスト削減計画を明らかにした。米国の従業員2500人を解雇し,施設を整理統合する。

 米国通信ネットワーク業界の引き続く景気低迷に対処するためとしている。解雇対象となる従業員には解雇手当を支払い,再就職先を紹介する。

 Alcatel社は5月29日に,米Lucent Technologiesと合併の交渉を進めていたが,交渉が合意に至らず決裂したことを発表した。その後,DSLモデム事業をフランスのThomson multimediaに売却することを6月7日に発表し,6月29日には複数の製造事業を分社化して売却する方針を明らかにしている。

 Alcatel社は11万人の従業員を抱えており,2000年の売上高は310億ユーロ(263億ドル)だった。130カ国以上で事業を展開している。

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