米MP3.comが米国時間7月5日に,同社のビジネス向け音楽配信サービス「Business Music Services」をミネアポリスのセントポール国際空港が採用したことを明らかにした。
セントポール空港を利用する1年あたりの搭乗客は3500万人にのぼるという。同空港は,職場および公共スペース向けにBusiness Music Servicesの利用を開始した。空港内,コンコース,手荷物の受け取り所,チケット・カウンター,通路,駐車場向けに世界中のアーティストのデジタル音楽をカスタム化して配信する。
「これまで契約した中で,最も配信範囲が広い1件だ」(MP3.com社Business Music Services部門副社長のBob Simril氏)。
Business Music Servicesは,有償のサービス・プログラム。音楽やオーディオ・メッセージをレストラン,流行の服飾店,スーパーマーケット,コンビニエンス・ストア,サロン,オフィスやその他の職場などに向けてカスタム化して配信する。顧客は音楽を管理し,オーディオ広告を流すこともできる。WWWに対応したMP3.comサービスのインターネット・アカウントにアクセスして,各配信場所やチェーン店全体向けの音楽やメッセージを選択することが可能である。
◎関連記事
■MP3.comが「My.MP3」に新機能「Similar Albums」,好みに合ったCDを推薦
■MP3.comが新サービス「netCDs」を発表。音楽アルバムをネットで保存・管理可能に
■「保留電話に音楽やメッセージ」,米MP3.comが新サービス
■米MP3.comが米QUALCOMMとの提携を発表,CDMA電話機向け音楽配信技術を開発
■MP3.comがオンライン音楽サービスを再開,年会費50ドルの有料サービスも
■米音楽出版協会とMP3.comが和解,100万曲でライセンス料は最大3000万ドル
■インターネット時代の著作権を問い直す MP3.com 裁判
■EMIとMP3.com,著作権侵害係争で和解,一転して協調体制に
[発表資料へ]