米Advanced Micro Devices(AMD)とフランスの通信機器大手Alcatel傘下のAlcatel Business Systems社は,フラッシュ・メモリの供給契約不履行を巡る係争に関し,両社が和解したことを明らかにした。

 この訴訟は,AMD社がAlcatel Business Systems社に対し,フラッシュ・メモリの供給契約に不履行があったとして2001年4月にニューヨーク州最高裁判所に提訴していたもの。訴訟は最高裁から地裁へ移管され,審理されていた。

 AMD社とAlcatel社は2000年4月に,Alcatel社が2年間にわたりAMD社のフラッシュ・メモリを購入するという3億ドル規模の長期供給契約を結んでいた。Alcatel Business Systems社がAlcatel社の携帯電話機向けにAMD社のフラッシュ・メモリを組み込むとして長期的に安定供給を受ける契約を交わしていたもの。

 「この和解は,両社が交わした供給契約の有効性を認めるもの。供給契約は両社にとって利益となるものである。和解内容に満足している」(AMD社Memory部門PresidentのWalid Maghribi氏)。和解条件の詳細などについては明らかにしていない。

 Alcatel社は4月の提訴時も含め,この訴訟に関する声明を一切発表していない。

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[AMD社の発表資料]