「免許不要の周波数帯を使った固定無線市場が盛り上がりを見せている。2006年末までに700万人近い加入者が見込まれる」と米Allied Business Intelligence(ABI)が米国時間7月2日に固定無線通信事業に関する調査結果を発表した。

 免許不要の周波数帯を使った固定無線事業の成功は完全に見落とされている。しかし,積極的な事業主,CLEC(競争的地域通信事業者:Competitive Local Exchange Carrier),ISPはシステムを展開させているだけでなく,初期投資に対して利益をあげている。これらの事業の多くは2.4GHz帯で展開されているが,900MHz帯,5GHzから6GHz帯にも人気がある。

 免許不要の周波数帯を使った固定無線事業の成功の要因としてABI社は,ライセンス料を必要としないうえに,低価格の設備が利用可能なので,市場への参入が容易であることを挙げている。これらの事業者は,素早く利益をあげることに興味を持っており,事業立ち上げから12カ月以内で達成している例が少なくないという。

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