米マイクロソフトがWindows XPの製品候補第1版「RC1」をリリース

横田英史

2001.07.03

米Microsoftが米国時間7月2日に，「Windows XP」の製品候補第1版「RC1（Release Candidate 1）」の提供を始めたことを明らかにした。企業ユーザーおよび個人ユーザーの両方に提供する。

　企業向けは，Microsoft社のTechNetサイトおよび開発者向けの「Microsoft Developer Network」で提供を行う。個人ユーザー向けは，消費者向けプレビュー・プログラム「Windows XP Preview Program」で提供する。同プログラムによるRC1の提供価格はダウンロード版が9ドル95セント，CD-ROM版は米国およびカナダのみで19ドル95セント（送料込み）。

　Windows XP Preview Programの登録メンバーには，デジタル画像，音楽，映画家庭ネットワーキング，通信などに関するWindows XPの新機能情報を掲載したニューズレターも配布する。

WindowsXPの画面

　RC1は，3月末にリリースした「ベータ 2」のバグを修正したもので，約50万人のテスターが動作テストを行った。インスタント・メッセージング機能「Windows Messenger」やサポート向け遠隔アクセス・ツール「Remote Assistance」など製品の最終版に搭載される予定の全機能を備える。

　Windows XPは，強化版のWindows 2000エンジンをベースに，新たなユーザー・インターフェースを備えており，RC1では「Visual Desktop Color」や「Scheme」などの新版も提供する。RC1により，ユーザーにこれらの機能の「エクスペリエンス（体験）」を提供する。

　なおWindows XP Home Editionと同Professionalは2001年10月25日に発売する予定である。