フランスの通信機器大手Alcatelは現地時間6月29日に,複数の製造事業を分社化するという計画を発表した。同社の欧州従業員会議(Alcatel European Workers Council)で会長兼CEOのSerge Tchuruk氏が明らかにしたもの。

 対象となるのは標準部品の製造事業である。世界で8000人の従業員を抱える。同社傘下の別会社とする。また分社後には,次の段階としてそれぞれの売却先も探すという。

 これは,製造業務をアウトソーシング化するという同社の方針に則したもの。この方針のもと,同社は250あった製造事業を1998年には200にまで減らし,その後さらに売却などで現在は100にまで減らしている。

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[Serge Tchuruk氏が会議参加者に宛てた書簡]