米NQLが米国時間6月28日に,同社のコンテンツ管理システム「NQL ContentAnywhere」に無線機器からのアクセスを可能にするモジュール「Wireless Module」の出荷開始を発表した。「NQL ContentAnywhere Office Edition」用にはアドオン・モジュールとして5000ドルで提供する。「同Enterprise Edition」には標準機能として組み込む。

 NQL ContentAnywhereは,コンテンツ収集,コンテンツの名前付け,コンテンツ集約,コンテンツ更新,複数のコンテンツ配信構造のカスタム化を可能にする。従来のシステム,データベース,WWWサイトなどのさまざまなデータ・ソースを,単一の情報ソースに統合することができる。

 Wireless Moduleは,NQL ContentAnywhereに格納している在庫状況や販売データといった分類情報を「Palm VII」,「Pocket PC」や「Handheld PC」(「Windows CE」搭載機),WAP対応インテリジェント携帯電話機などから閲覧できるようにする。

 ちなみに米Forrester Researchによると,10億ドル規模の企業の40%がなんらかの無線対応に取り組んでおり,1/3は無線対応を検討中だという。また米IDCの調査によれば,2000年の双方向データ・ユーザは1450万人だったが,2003年には6150万人に増加するとみられる。

 なお,Wireless ModuleはContentAnywhere Office Edition向けアドオン・モジュールとしては二つ目である。最初のアドオン・モジュール「Document Management Module」は,米Microsoftの「Office」で作成した文書やXML文書などを使った協調作業を可能にする。企業内の文書に関する共有,集中化,インデックス付加,協調作業を促進する。

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