米Amazon.comが米国時間6月25日に,ソフトウエアのライセンス販売を行う「Software Licensing Center」を開設したことを明らかにした。主に,中小企業やSOHOユーザーなどに向ける。米Microsoft,米Symantec,米Computer Associatesなどと提携し,これらのベンダーが提供するソフトウエアのライセンスを販売する。
小売店などでの販売価格よりも最大20%程度抑えているという。顧客はユーザー数に合わせて,必要な数だけライセンスを購入できる。アップグレード版に向けたオプション・サービスなども提供する。
「2001年における中小企業向けのソフトウエアのライセンス販売市場は前年比48%増の20億ドル規模へと大きく拡大する。ライセンス・ショップの開設により,中小企業やSOHOユーザーの需要を掘り起こす」(Amazon.com社ジェネラル・マネージャのBrian Birtwistle氏)。
これまでに,Microsoft社などのほか,米McAfee,トレンドマイクロの米国法人,米ScanSoft,米Executive Softwareが「出店」している。なお,「Software Licensing Center」のソフトウエア・ライセンス技術は,米License Onlineが提供している。
Amazon.com社は,ライセンス・ショップの開設キャンペーンとして,「Office XP」を購入した先着500名の顧客にMicrosoft社のスキャナ「Visioneer OneTouch 5300 USB」を無料で進呈する。
なお同社は米国時間2月12日に,ソフトウエアのダウンロード販売を始めている。「Software Downloads Store」(http://www.amazon.com/software)を開設し,開設時点では納税管理ソフトやマルチメディア関連,ウイルス対策などを用意した。
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