米GartnerのDataquestが米国時間6月21日に,デジタル・コピー機市場について調査した結果を発表した。それによると,複写速度が1分当たり11~69枚のオフィス向けモノクロ・コピー機は現在66%がデジタル機だが,2001年にはその割合が83%,2002年には出荷するすべての機種がデジタル機になる。

 しかし,消費者や製作向けコピー機のデジタル化には時間がかかる。複写速度が1分当たり1~10枚の消費者向けコピー機が完全にデジタル化するのは,2004年以降である。

 複写速度が1分当たり70~90枚や90枚以上の製作向け分野のデジタル化は段階的に進む。主要メーカーがすでに1分当たり70~90枚速度のデジタル・コピー機を市場投入しているが,今後数年間はアナログ機とデジタル機が混在する。この分野は買い換え周期が長く,購入費用が高いためである。完全にデジタル化するのは,複写速度1分当たり70~90枚の機種が2003年,90枚以上の機種が2005年とみる。

 「次世代デジタル・コピー機の最高機種では,単にコピー,プリント,ファクス,スキャンができるだけでなく,装置管理,データ記録や配信といった機能を備える」(Dataquest社Digital Documents and Imaging Worldwideグループ,コピー市場担当上級アナリストのDon Dixon氏)。

◎関連記事
TARGET="_top">リコーが文書管理の新体系,API公開で普及狙う
TARGET="_top">「米国オンデマンド印刷市場は2005年に現在の2倍の525億ドル規模
に」と米社

target="_top">「印刷物は2020年をピークに減少,情報交換の65%が電子形式に」
と業界団体

[ TARGET="_blank">発表資料へ]