米レッドハットがRed Hat 7.1の米コンパックAlphaServer向けパッケージを提供開始
米Red Hatが米国時間6月21日に,米Compaq ComputerのUNIXサーバー「AlphaServer」用のLinuxディストリビューション・パッケージ「Red Hat Alpha Deluxe」の提供を始めたことを明らかにした。「Red Hat Linux 7.1 for Alpha Processor」,「Alpha PowerTools」,「Compaq Development Tools」を同梱,60日間利用可能な「Red Hat Network Software Manager」やサポート・サービスも提供する。価格は99ドル95セント。
「Red Hat Linux 7.1」はRed Hat社が2001年4月に提供を開始したLinuxディストリビューションの新版。カーネル2.4を取り込み,x86ベースのSMP(Symmetric Multiprocessor)性能を大幅に向上させた。プロセス論理空間を2Gバイトから4Gバイトへと拡張している。
なお,米Compaqはすでに「AlphaServer GS Series」向けのLinux開発ツール「Advanced Developer's Kit (ADK) 」の提供を始めている。Red Hat LinuxおよびSuSE Linuxに対応する。
米IDCの調査報告によれば,Compaq社は2000年にLinuxサーバー機全体の出荷台数で24%のシェアを占め,業界の首位に立ったという。
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