米Harris Interactiveが米国時間6月20日に,企業の信頼度に関する調査結果を発表した。企業の信頼度を左右する最大の要因は「製品やサービス,またはサービス部署やWWWサイトでの個人的体験」だという。また,管理能力やリーダシップといった「企業のナレッジ」も重要視される。

 調査は,米国内の成人1252人を対象にオンラインでインタビューを行ったもの。企業の信頼性を左右する要素は「個人的体験」や「企業のナレッジ」のほか,「企業というものへの敬意」「評判」「広告やパッケージ,価格」などに大別できる。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・顧客サービス部署やWWWサイトが素早く質問に反応してくれれば,その企業への信頼が高まるとする回答者は96%。

・配達を依頼した商品がなんらかの理由で届かない場合,企業は責任をとるべきだ,と考えている回答者は80%。

・76%は,新しいブランドを試してみて,それが希望に添わなかった場合,そのブランドはもう信用できないとしている。

・56%は,リーダシップに優れている,または尊敬する人物が管理職に就いている企業の製品を信頼するという。

・より高価な商品を信頼するという回答者は28%。価格が高ければ質も良いと考えているためである。

・22%の回答者は,質の高い広告キャンペーンを行っている企業の商品を信頼するという。

・15%は,パッケージが魅力的な商品の方を信頼すると回答した。

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