米Yankee Groupが米国時間6月18日に,ストリーミング・メディア対応のオンライン広告市場に関する調査結果を発表した。ストリーミング・メディア対応のプロモーションや広告向け支出は,今後4年間で指数関数的に増加するという。2005年には31億ドル規模に達する。

 家庭における広帯域接続が普及し,企業がマーケティングのために新たな手法を展開するためである。

 ストリーミング・メディア広告は,オーディオやビデオ・コンテンツに広告メッセージだけでなく製品情報や販売情報も提供する。ユーザーはオンデマンドで情報が入手できる。Yankee社の予測によると,ストリーミング・メディア広告向けの支出は2000年の4400万ドルから2005年には31億ドルに増加する。

 「広帯域接続のWWWユーザーは,車やコンピュータ,休暇プランといった高額商品の情報をビデオで取得するようになる。WWWは,観賞用ではなく目的を持ったビデオ配信に最適だ」(Yankee社アナリストのSteve Vonder Haar氏)。

 「ブランド販売業者はオンラインでのマルチメディア・プロモーションに着手し,既存のプロモーション用ビデオを最大限に活用する手法を見出すべきである」とYankee社は指摘する。

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