米Compaq Computerが米国時間6月12日に,iPAQブランドのオーディオ製品を拡充することを明らかにした。

 インターネット対応のデジタル・オーディオ・コンポ「iPAQ Music Center」と,携帯型MP3プレーヤ「iPAQ Personal CD Player PCD-1」の2製品を投入するほか,現行のオーディオ・プレーヤ「iPAQ Personal Audio Player PA-1」の新版「PA-2」を提供する。Compaqのオーディオ製品

 ネット対応デジタル音楽コンポ「iPAQ Music Center」は,OpenGlobe Entertainment Servicesと呼ぶ機能をベースにしており,音楽コンテンツの再生機能やインターネット・ラジオ機能,お勧めリストなどを提供する。インターネットを介して音楽をダウンロードすることも可能。

 楽曲を内蔵のハード・ディスク装置(HDD)にMP3形式で保存する。約5000曲,音楽CDにして約400枚分を保存できる。カスタマイズ機能や検索機能なども備える。家庭内の電話線を介してパソコンや携帯情報端末(PDA)などの機器に接続できるほか,ステレオやホーム・シアター・システムにも簡単に組み込める。TVに接続すると楽曲の検索や管理を行うためのメニュー画面を表示するので,操作を簡易化できる。

 「iPAQ Music Center」の価格は799ドル99セント。7月15日に出荷を始める予定である。

 携帯型MP3プレーヤ「iPAQ Personal CD Player PCD-1」は,CD-RやCD-RWに保存した楽曲を外出先などで楽しめる。ディスク(650Mバイト)は1枚につき,MP3形式/WMA形式の音楽を最大300曲保存可能。従来の音楽CDやFMラジオも聞ける。プレイリストの管理機能や音質のカスタマイズ機能などを備えるほか,家庭のステレオ・システムに接続してリモコン操作することも可能。デジタル音楽再生ソフトとして,「MusicMatch Jukebox 6.0」「Windows Media 7.0」をプリインストールする。

 「iPAQ Personal CD Player PCD-1」の価格は199ドル99セント。8月初旬に出荷を始める予定。

 オーディオ・プレーヤの新版「PA-2」は,MMCカードを使ってメモリを拡張できるようにした。PA-1のメモリは64Mバイトで,これを128Mバイトへと2倍に増やせる。また,「PA-1」の電池動作時間は最大10時間であるが,PA-2では最大14時間に延ばした。価格は249ドル99セント(返金サービス50ドル分を含む)。7月後半に出荷を始める予定である。MP3やWMA,AACといったフォーマットに対応する。

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[発表資料]