米Jupiter Media Metrixが米国時間6月11日に,オンライン販売の配送および手数料に関する調査結果を発表した。配送および手数料に納得がいかずオンライン購入を断念した経験のある消費者は63%。逆に小売り業者の45%は,配送および手数料で損をしていると回答した。

 消費者を引き留め,小売り業者が損をしないためには,配送および手数料を注文価格や数量ではなく重量ベースにするべきだ,とJupiter社は指摘する。

 「米UPSや米国郵政公社などの配送手段を利用したことのある消費者は,配送料が重量によって変わるという事実を認識している。小売り業者は,配送料を消費者にとって馴染みのある重量と距離ベースにするべき」(Jupiter社上級アナリストのKen Cassar氏)。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・消費者は46%は,商品の重量によって配送料が決まるものだと考えている。注文価格や数量によると考えている消費者はわずか10%。一方,50社の小売り業者を調査したところ,54%は注文価格や数量で配送料を設定しており,重量ベースにしている小売り業者は30%だけだった。

・重量ベース以外で配送料を設定している小売り業者は損をするか顧客を失う。高い配送料をサービスしていたペット・フード販売のPets.com社は姿を消した。CD販売の米CDNOWはCD1枚で2ドル99セント,1枚追加ごとに99セントの配送料を課している。200枚CDを注文すると配送料は200ドルになるが,CDNow社が負担する配送料は約28ドルである。

・73%の消費者は,オンラインで商品を購入する前に配送および手数料を含む合計金額をしっかり確認している。

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