米半導体工業会（Semiconductor Industry Association: SIA ）が米国時間6月6日に，世界半導体市場に関する予測を発表した。業界は2001年後半に回復期に入るという。

　2001年の売上高は前年比14％減の1750億ドルにとどまるが，2002年には同20.5％増の2110億ドル，2003年には同25％増の2650億ドルに達する。2004年は同7％増の2830億ドルになると予測している。

　「過剰在庫により2001年の売上高は下がるものの，半導体市場は1999年の1490億ドルから2004年には2830億ドルへと，年平均で約14％の成長を遂げる」（米Fairchild Semiconductor会長，社長兼CEOKirk Pond氏）。

　地域別でみた場合，今後4年間は米大陸が最大市場の地位を維持する。日本を除くアジア太平洋地域が米大陸を追い上げる。日本がその後に続き，欧州が僅差で日本に続く。

　各地域の予測は以下の通り。

・米大陸：2001年の売上高は500億ドルで前年比22％減。しかし2002年には同20％増の600億ドル，2003年は同25％増の750億ドル，2004年は同2％増の760億ドルに達する。

・欧州：2001年の売上高は400億ドルで前年比6％減。2002年は同20％増で480億ドル，2003年は同26％増の600億ドル，2004年は同8％増の650億ドル。

・日本：2001年の売上高は前年比9％減の430億ドル。2002年は同19％増で510億ドル，2003年は同23％増の620億ドル，2004年は同9％増の680億ドル。

・アジア太平洋地域：2001年の売上高は前年比16％減の430億ドル。しかしその後は急速に回復し，2002年は同23％増の530億ドル，2003年は同27％増の680億ドル，2004年は同9％増の740億ドルに達する。

　分野別でみると，マイクロプロセサ市場は2001年に14％減の270億ドルになると予測する。2002年は11％増の310億ドル，2003年は20％増の350億ドル，2004年は12％増の380億ドルとなる。

　またDRAM市場は2001年に29％減の210億ドル，2002年に29％増の270億ドル，2003年は44％増の380億ドル，2004年は33％減の260億ドルと推移する。

　フラッシュ・メモリの市場の推移は以下の通り。2001年に3％減の100億ドル，2002年は35％増の140億ドル，2003年は25％増の170億ドル，2004年は15％増の200億ドルである。

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