米Iridium Satellite LLCが米国時間6月6日に,モバイル向け衛星データ通信サービスの運用を始めたことを明らかにした。ダイヤルアップ接続と直接インターネット接続が利用できる。

 同社は2001年3月に音声サービスを開始。その時点で,データ通信サービスを6月に始めることを明らかにしていた。

 「データ通信は我が社の多くの顧客が待ち望んでいた機能だ。ユーザーは世界中どこからでもインターネットやWWWにアクセスすることが可能になる」(Iridium社CEOのGino Picasso氏)。

 同社のデータ通信サービスは政府機関や軍事機関をはじめ,船舶,航空,石油・ガス,鉱業,建設,林業,非政府機関,民間救援団体,ヨットなど海のレジャーといった分野での利用に向ける。

 ダイヤルアップ接続はデータ転送速度2.4kbps。公衆交換回線網(PSTN)を使用しない直接インターネット接続はデータ転送速度が10kbpsである。

 データ通信サービスの主な特徴は以下の通り。

・データ転送を完了した後に,接続を切る「Walk-away」機能。

・不意に接続が中断しても,中断直前までアクセスしていた場所に再接続を行う。

 データ通信対応携帯電話機は米Motorolaが出荷しており,サービス・プロバイダが販売を行っている。ノート・パソコンなどのコンピュータと接続して使用するためのデータ・キット・アダプタが付属する。データ通信サービスと音声テレフォニ・サービスを含む利用料は1分間当たり1ドル50セント以下。

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