米MicrosoftとカナダのNortel Networksが米国時間6月5日に,両社が共同でデータ・センター向けネットワーク管理ソリューション・サービス「Continuously Available Managed Services」を提供することを明らかにした。

 管理サービス向けのアプリケーションやストレージ,ネットワーク・インフラなどをサービス・プロバイダに提供する。両社はアトランタで開催中の通信関連の展示会「SUPERCOMM 2001」で公開デモを披露する。

 Continuously Available Managed Servicesは,各地に点在するデータ・センターのソフトウエアを集中管理する。バックアップやリカバリの自動化機能のほか,柔軟性の高い保守管理機能などのネットワーク・サービスの提供も行う。「企業がミッション・クリティカルなアプリケーションの運用管理をアウトソーシングできるようにする」(両社)。

 Continuously Available Managed Servicesは,Microsoft社のWindows 2000ベースのサーバー,.NET Enterprise Server,Webサービスと,Nortel社の「OPTera」「Alteon」「Passport」など,光ネットワーク,コンテンツ・ネットワーキング,IP(Internet Protocol)ソリューションを組み合わせた。

 Microsoft社のサーバー製品「Exchange Server 2000」「Commerce Server 2000」「BizTalk Server」「SQL Server 2000」に対応する。Nortel社のOPTeraは,高密度波長分割多重光伝送装置(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing),次世代SONET(Synchronous Optical Network),光Ethernet技術を用いる都市型光ネットワーク・ソリューションである。コストを抑えながら,伝送速度を大幅に高めるなど,企業内ネットワークの性能を向上することができるという。

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[Microsoft社の発表資料]
[Nortel社の発表資料]