米MicrosoftのMSNが米国時間6月5日に,ビギナー向けの“最も簡単にインターネットに接続できる端末”の新版「MSN Companion 2.0」を発表し,新たなサービスを追加したことを明らかにした。バージョン2.0では複数ユーザーでの利用を可能にするほか,広帯域接続にも対応する。

 MSNは過去1年以上にわたり,MSN Companionに関して米Compaq Computerをはじめとするハードウエア・メーカーと提携し,MSN Companionに対応した機器を市場に投入してきた。Compaq社は「iPAQ Home Internet Appliance IA-1」と「同IA-2」を発売しており,両機種でMSN Companion 2.0対応のサービスを利用できるようにする。

 ユーザーは無料インスタント・メッセージング・サービス「MSN Messenger」,オンライン・ショッピング「MSN eShop」,個人向けオンライン金融サービス「MSN MoneyCentral」,インターネット電子メール・サービス「MSN Hotmail」などを利用できる。

 MSN Companion 2.0向けサービスの主な特徴は以下の通り。

・家族で最大9人まで利用可能。それぞれが電子メール・アドレスを取得し,MSN Companion 2.0またはパソコンの「MSN Explorer」でオンラインにアクセスすることができる。

・既存のUSBポートを介して広帯域接続に対応する(広帯域接続サービスの登録は別途受け付ける)。

・「Chat Radio」の利用に対応。インターネットを介して他のラジオ視聴者とチャットをしたり情報を共有することができる。

・MSN以外のISPを利用している場合でも,ISPの変更をせずにMSN Companion 2.0サービスを利用できる(追加料金が必要)。

・ユーザー・インタフェースを改善した。電子メールやインスタント・メッセージング,チャットなどにワンクリックでアクセスできる。また,カスタム化したスタート・ページにどこからでもすぐに戻れるようにした。

・インターネットを介して自動アップデートを行う。

 MSNはMSN Companion 2.0のプロモーションとして,インターネット接続サービス「MSN Internet Access」の新規加入者の利用料を6カ月間無料にする。RadioShackやStaplesなど米国内の小売店舗でMSN Companion機器を購入したユーザが対象となる。

◎関連記事
MSNがインターネット端末「MSN Companion」でeMachinesなどと提携
MSNとeMachinesが“実質無料”のネット端末の詳細を発表
MicrosoftがCompaqとタイアップしてネット端末「iPAQ」発表,実質199ドル