米IBMが米国時間5月29日に,Itaniumプロセサを搭載したサーバー・マシン「eServer x380」とワークステーション「IntelliStation Z Pro」を発表した。
「eServer x380」は最大4プロセサ構成で,主記憶は最大64Gバイトまで拡張可能。ホットスワップ対応のPCIスロットを装備する。データ・マイニングやデータ・ウエアハウジング,オンライン・トランザクション,セキュリティ・システムなどの大容量データ・システムに向ける。
「IntelliStation Z Pro」は,映画やビデオなどのグラフィックス技術,アニメーション開発などに向ける。6月29日に出荷を始める予定。価格は1万6799ドルから。
IBM社は,スーパーコンピュータなどでIBM社と提携関係にあるイリノイ大学のNational Center for Supercomputing Applications (NCSA) がLinuxクラスタとして「eServer x380」と「IntelliStation Z Pro」を導入する予定であることも明らかにした。NCSAは全米コンピュータ科学連合(National Computational Science Alliance)の先端機関である。
IBM社によれば,NCSAの科学者がミネソタ大学と共同で実施したガスフロー研究では,1CPUのIntelliStation Z Proで650MFLOPSを超える性能を達成したという。
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