米Adobe Systemsが米国時間5月29日に,Palm搭載機向けPDF(Portable Document Format)ファイル閲覧ソフト「Acrobat Reader for Palm OS」のリリースを明らかにした。Adobe.comサイトから無料でダウンロードできる。

 同社は4月10日にAcrobat Reader for Palm OSのパブリック・ベータ版の配布を開始していた。

 Acrobat Reader for Palm OSは,PDFファイル作成ソフト「Acrobat 5.0」と「Adobe PDF」を携帯情報端末(PDA)向けに変更したもの。Acrobat 5.0はAdobe社が3月にリリースした新版で,XML文書対応やオンライン共有機能などを追加している。

 Acrobat Reader for Palm OSはPalm搭載機の同期化機能「HotSync」により,デスクトップ・パソコンやノート・パソコンとPalm搭載機におけるPDFファイルの同期化に対応する。

 Acrobat Reader for Palm OSが対応するパソコンのOSは,Windows 98,同NT,同ME,同2000(「Palm Desktop」バージョン3.0.1以上が必要)。PDAはPalm OSバージョン3.1以上,200Kバイト以上の空きメモリが必要。英語版のみ。その他の言語やMacintoshへは,将来バージョンで対応する。

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