(2001.5.25,George V. Hulme=InformationWeek

 コンピュータ・ユーザーが電子メールやインスタント・メッセージを読んだりWWWサーフィンをする際には,クラッカー(悪意をもったハッカー)が悪意のあるコードを送りつけてこないかという不安が常につきまとう。いまや音楽を聴いたり,ストリーミング・ビデオを閲覧する場合も例外ではない。

 米Microsoftは,同社のデジタル・メディア再生ソフト「Windows Media Player」のバージョン6.4と7が抱えるセキュリティ・ホールに関して警告(MS01-029)を米国時間5月23日に発した。クラッカーがコンピュータにアクセスして,任意のコードを実行する可能性があるという。

 6.4のユーザは即座にパッチをインストールし,7.0のユーザは7.1にアップグレードして対処するように,Microsoft社は求めている。Microsoft社のサポートの対象を外れたバージョンに関しては,問題が生じるかどうかは不明という。

 セキュリティ・ホールは,Windows Media Playerが「Active Stream Redirector」ファイルを処理する際にバッファ・オーバーランが発生することが原因。チェックを受けないファイルが流れ込むことがあるため,クラッカーが対象者のマシンで任意のコードを実行することが可能になる。

 詳細な情報と対策はWWWサイトに掲載されている。

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