米Micron Technologyが米Rambusの特許を侵害しているとして,Rambus社がイタリアのモンツァ裁判所(Monza Court)に提訴していた裁判で,同裁判所はRambus社の要求を退ける判断を下した。Rambus社が米国時間10月25日に明らかにしたもの。

 Rambus社は,裁判所に仮差止め命令を要求し,Micron社のイタリア工場におけるSDRAMの製造中止を求めていたが,これを裁判所が退けた。

 Rambus社によれば,同裁判所の判事はPaolo Stucovitz氏とGiorgio Crovini氏という技術専門家を任命して審理にあたっていた。両氏の報告書では,Micron社のSDRAM製品はRambus社特許の範囲内にあると結論付けられたという。

 これについて,Rambus社CEOのGeoff Tate氏は,「専門家の見解を覆したという裁判所の判断を残念に思う」などと声明を発表している。

 なおMicron Technology社は1998年に米TI(Texas Instruments)からメモリ事業を買収している。このときTI社の所有していたイタリア,アヴェツアーノの工場を取得した。

◎関連記事
米ラムバスに350万ドルの損害賠償支払い命令,ラムバスは控訴の構え
米ラムバスが独インフィニオンとの係争で一審敗訴,控訴へ
RambusとInfineonの特許訴訟,新証拠の出現で審理を4月10日に延期
t="_top">「昔の友は・・・」,Rambus社がIntelと訴訟合戦に突入する?
Micron,独禁法違反などでRambusを提訴
Rambusが沖電気にSDRAM,DDR SDRAM,コントローラ技術をライセンス供与
「裁判に敗れたメーカーにはライセンスしない」--Rambus副社長
【x86サイト・ウォッチ:2000.1.17~1.21】Transmetaの低電力x86プロセサとRambusの日立提訴に,x86の明日を読む

[発表資料へ]