米IBMが米国時間5月24日に,Linuxアプリケーションの開発者向けにメインフレーム「zSeries」およびストレージ・サブシステム「Shark」へのアクセスを開放すると発表した。開発者向けプログラム「Linux Community Development System」を開設,登録をすれば誰でも自由にインターネットを介してメインフレームにアクセスし,Linuxツールを使うことができる。

 「Linuxアプリケーションの開発者がエンタープライズ・アプリケーションの構築で,分散サーバーを一台のzSeriesサーバー・システムに移行できるよう支援する。メインフレームへのアクセスは容易でないため,同プログラムにより開発者やオープンソース・コミュニティにアクセスを提供し,開発を促す」(IBM社)。

 zSeriesは,1台のサーバーをパーティションで区切ることで仮想的に数千台のサーバーとして扱える機能を備える。

 IBM社のWebサイトでプログラムへの参加を受け付けている。ユーザーは独SuSEか米TurboLinuxのディストリビューションを選択する。アクセス期間は30日,60日,90日のいずれかとなる。

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