米Microsoftが米国時間5月24日に,電子メールと個人情報管理ソフト「Outlook 2002」の概要を明らかにした。

 「人々が電子メールやカレンダに目を通す時間は一日当たり平均約2時間といわれている。Outlook 2002を利用することにより,ユーザーは電子メールや個人情報の管理能力を高め,情報の共有や作成を容易に行うことができる」(Microsoft社)としている。

 Outlook 2002では,電子メール,タスク,連絡先,アポイントメントなどをより直感的に扱えるよう設計したという。

 主な特徴は以下の通り。

・コンテンツ・インデックスと検索機能:メッセージ,文書,連絡先,タスク,カレンダ,コラボレーション・データといった「Exchange 2000」のすべてのコンテンツにインデックスを付けることができる。また,検索速度も高めた。

・メールボックス管理機能:Exchangeユーザー向けに,メールボックスの容量設定,削除する古いメッセージの検出,メッセージの自動圧縮,ゴミ箱の中身の削除を行うための新たなウイザードを追加した。ウイザードの利用が必要な状況になるとユーザーに自動で通知する。

・カレンダ機能の強化:Exchangeユーザー向けに,会議時間を提案するオプションを追加した。また,スケジュールを提案する前に,会議出席者の空き時間をチェックすることが可能。

・オフライン/オンラインの性能向上:低速接続でのオフライン同期化速度を高めた。また,低速接続で頻繁にExchange Serverにアクセスするユーザーは,オンライン・セッション中にOutlook 2002が自動同期化を行わないようにすることが可能。

・インスタント・メッセージング機能:Exchange 2000 Serverのインスタント・メッセージング・サービスが利用できる。

 Outlook 2002はOfficeの次期版「Office XP」に含まれる。Office XPの店頭発売は5月31日を予定している。Exchange 2000ユーザーには,「Exchange 2000 Service Pack 1」の出荷時(2001年半ば)にOutlook 2002を配布する。

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