半導体製造装置・材料に関する業界団体Semiconductor Equipment and Materials(SEMI: http://www.semi.org )が米国時間5月23日に,2001年第1四半期の世界半導体製造装置市場に関する調査結果を発表した。2001年第1四半期における出荷ベースの売上高は112億ドルで,前年同期と比べて10.9%増加,前期からは12.7%減少した。

 受注額は65億ドルで,前年同期比50%減少,前期からは53%減となった。

 「2001年下半期の終わり頃には回復し,2002年における受注額は業界全体で横這いか1ケタ成長になると予測する」(SEMI,業界調査および統計担当ディレクタのElizabeth Schumann氏)。

 またSEMIは,2001年通年の世界半導体製造装置市場における出荷ベースの売上高を350億ドルに下方修正した。2000年の477億ドルと比べて27%減少する見込みである。その後の見通しとしては,2002年に前年比3%増,2003年に同22%増とみる。

■2001年Q1の世界半導体製造装置市場における出荷ベースの地域別売上高(単位:10億ドル)

  2000年Q1 2000年Q4 2001年Q1 2001年Q1
前年比(%)
2001年Q1
前期比(%)
欧州 1.39 1.87 1.58 13.6% -15.7%
日本 2.18 2.56 3.37 54.8% 31.7%
北米 2.36 3.90 2.97 26.1% -23.7%
韓国 0.82 0.91 1.03 25.3% 13.4%
台湾 2.30 2.04 1.13 -50.8% -44.5%
その他 1.10 1.60 1.17 6.7% -27.1%
合計 10.14 12.88 11.25 10.9% -12.7%

出典:SEMI

 ICの生産個数は1985年を除いて毎年伸びてきた。しかし,2001年は1985年以来はじめて生産個数の伸び率がマイナスに転じるだろう。それが装置市場の落ち込みにつながり,半導体材料市場にも影響を与える可能性がある」(Schumann氏氏)。

 SEMIによれば,2001年の世界半導体材料市場は,個数ベースで6%減になる見込みだという。

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