米Cisco Systemsと米Intelが,企業ネットワークにおける1000BASE-T(Gigabit Ethernet)の普及促進に向けてスクラムを組む。マーケティング契約を結んだことを,両社が米国時間5月22日に明らかにしたもの。中規模企業(従業員数100~999人)や大企業のネットワーク・インフラ市場を狙う。

 「Cisco社とIntel社は10Mbps Ethernetから100MbpsのFast Ethernetへの移行で業界をリードしてきた。今度はIEEE 802.3abの1000Base-T技術と適切な価格/性能を提供し,企業がネットワーク・インフラやサーバー,将来的のデスクトップ環境に1000BASE-T Ethernetを導入できるようにする」(両社)。

 具体的には,「Cisco社のGigabit Ethernetスイッチ製品とIntel社のGigabit Ethernetネットワーク・アダプタ製品や半導体製品を組み合わせることで,顧客が速やかに高速ネットワーク環境に移行できるようにする」(Intel社Platform Networking Groupバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのGreg Lang氏)。

 なおこれに伴い,両社の技術者はIntel社のアダプタ製品であるPRO/1000製品系列とCisco社のスイッチ製品「Catalyst 2950 Series」「Catalyst 3500 Series XL」「Catalyst 3550-12T」「Catalyst 4000製品系列」「Catalyst 6000製品系列」の試験を実施しており,相互運用性を検証できたという。

 また両社は大手ディストリビュータを通じて,これら両社製品を組み合わせたソリューションを提供していく。顧客が両社のGigabit Ethernet製品を容易に購入できるようにするのが目的である。

 さらに両社はサービスやサポートに関して,サービスを統合した体制をすでに構築している。顧客は両社いずれの窓口に連絡しても,2社の製品に関する専門的なトラブルシューティングやサポート・サービスが受けられる。

 このほか販売やマーケティング,トレーニングに関する各種の取り組みについても協力していく。これにより,顧客やパートナー企業がGigabit Ethernetの恩恵を受けられるようにするという。すでにこれら取り組みに関連した共同のWWWサイト(http://www.gigabitsolution.com)を開設している。

◎関連記事
米デル,ギガビット・イーサLSIをマザーボードに実装したサーバーを出荷
「ギガビット・イーサが普及期に,サーバーでは来年早々10/100Base上回る」と米インテル副社長
米インテルが1チップのGigabit EthernetコントローラLSIのサンプル出荷を開始
IEEE 802.3作業部会,10GビットEthernetのドラフト仕様初版を完成
Gigabit Ethernetの普及促進で,3Comと米ブロードコムが提携
米インテルと米ブロードコムが企業機密漏洩係争で和解

[発表資料へ]