米InfoTrends Research Groupが米国時間5月21日に,「米国市場のデジタル・カメラ市場は2001年末までに台数ベースで2100万台規模に成長,普及率は米国世帯全体の18%に拡大する」との予測分析を発表した。2000年末時点における普及率は12%だった。

 「経済の減速を受けて,コンピュータや民生機器など多くの市場で成長が鈍っているが,デジタル・カメラ市場は堅調」(InfoTrends社)。

 2001年におけるデジタル・カメラの販売台数は前年比55%の940万台,スキャナ市場の販売台数にほぼ追いつく規模に拡大するとInfoTrends社は予測している。

 「200万画素の機種が概ね300ドルを切ったことで,消費者をひきつけた」(InfoTrends社のMichell Lampmann氏)。

 InfoTrends社はデジタル写真サービスの使い勝手について,「写真共有や電子メールを使った送受信,専用Webサイトなど様々なサービスが提供されているものの,使いこなすためには複雑なプロセスを覚えなければならず,消費者には負担となっている。デジタル写真は平均的な消費者にとってはまだ取り扱いが複雑で,簡易性の点で十分でない」と指摘している。

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