米Strategic Groupが米国時間5月17日に,米国のデジタル・ケーブル・サービス市場に関する調査結果を発表した。デジタル・ケーブル・サービスの加入者は2000年末時点の900万人以上から2006年には約5000万人に達するという。
この間の年平均成長率は32%である。デジタル・ケーブル・サービス加入者は6年以内にアナログ加入者を超え,2006年の終わりにはデジタル加入者がケーブル・サービス加入者全体の67%を占めるとみる。
2006年には,ビデオ市場全体におけるデジタル化の割合が49%に達する。現在,ケーブル・サービス加入者の14%がすでにデジタルに切り替え済みである。ビデオ・オン・デマンドのような付加価値サービスがアナログ加入者をデジタルへ移行させ,デジタル衛星放送加入者をデジタル・ケーブル・サービスへ引きつける。
■米国におけるデジタル・ケーブル・サービス加入者の予測推移(単位:100万人)
年 | 加入者数 |
2000 | 9.3 |
2001 | 15.3 |
2002 | 21.3 |
2003 | 27.7 |
2004 | 35.0 |
2005 | 42.4 |
2006 | 49.6 |
出典:Strategis社
課題は顧客をデジタルに移行するように納得させることだとStrategis社は指摘する。「顧客はデジタル・サービスへの準備ができており,ケーブル事業者もネットワークのアップグレードを進めている。デジタルに移行する明確な利点を掲げ,デジタル化が新たな価値のあるサービスをもたらすことを加入者に納得させることが重要である」(Strategis社アナリストのKeith Kennebeck氏)。
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