米Lyra Researchが米国時間5月17日に,モバイル機器における出力需要に関する調査結果を発表した。現在の携帯電話機(インテリジェント携帯電話機)向けアプリケーションでデータ出力を要する割合はわずか9%だが,2011年には33%まで拡大するという。

 モバイル機器向けの新たなアプリケーションが登場するとともに,データ出力機能のニーズが高まるとLyra Research社はみる。WWW接続,情報の記録と取得,mコマース(モバイル電子商取引)といった分野の進展が背景にある。

 「プリンタ・メーカーが抱える主な問題の一つは,パソコン出荷台数が伸び悩んでいることである。消費者向けモバイル機器の増加が,プリンタ市場に新たな事業機会をもたらすだろう。無線でWWW接続できるPDAが増えるとともに,ユーザーがアクセスする情報量や種類が増加し,データ出力のニーズが高まる」(Lyra Research社調査およびコンテンツ部門副社長のDavid Rocheleau氏)。

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