米Yankee Groupが米国時間5月17日に,「米国でモバイル・ゲームの利用が急速に拡大している」とする調査結果を発表した。Yankee社によれば,米国における無線サービスの加入者数は1億1000万人。モバイル・エンターテインメント・サービスとしてはゲームの人気が最も高いという。

 Yankee社は,アーケード,家庭用ゲーム機,パソコン向け,オンライン・ゲームの全てを含む米国のビデオ・ゲーム市場を現在110億ドル規模と推計している。このうちモバイル・ゲームの占める割合は現在のところわずかであるが,今後急成長し,既存のゲームを追い抜くとみる。携帯電話機に搭載された1人プレーヤ向けのミニ・ゲームからマルチ・プレーヤ対応のWebベース・ゲームまで,様々なモバイル・ゲームでユーザーが大きく拡大するという。

 「キャリアにとって,モバイル・ゲーム・サービスを収入増に結び付けられるかどうかがポイント。モバイル・エンターテインメント・サービスの提供は新規加入者の取り込みを見込めるほか,現行の加入者を繋ぎ止め,他社サービスへの乗り換えを防ぐ力ともなる。コンテンツ・プロバイダやパブリッシャもモバイル・エンターテインメント,とりわけゲーム・コンテンツにはまとまった資金を投入,力を入れていくとみられる」(Yankee社のKnox Bricken氏)。

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