米Computer Associates International(CA)が米国時間5月17日に,2つの電子メール・ワーム「VBS.Mawanella」(別名「VBS/VBSWG.Z.Worm」)と「VBS.Homepage.B」(別名「VBS/VBSWG.XA.Worm」)に関して警告を発した。危険度の評価はともに「中」。

 VBS.MawanellaとVBS.Homepage.Bは,米Microsoftの「Outlook」を踏み台にして感染する。ウイルス作成ツール「VBS Worm Generator Kit」で作成されており,今年2月に検出された「AnnaKournikova」ワームと同種のものだという。

 VBS.Mawanellaに関しては,米Network Associatesの子会社McAfeeの専門チームMcAfee AVERTも同日警告を発している。Fortune 500企業を含む世界中の企業で検出されているという。

 VBS.Mawanellaは発症すると,Outlookのアドレス帳に登録されているあて先すべてにウイルス自身を送信する。電子メールの件名は「Mawanella」。本文のテキストは「Mawanella is one of the Sri Lanka's Muslim Village」となっており,添付ファイル名は「Mawanella.vbs」である。

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[www3.ca.comに掲載の発表資料]
[www.nai.comに掲載の発表資料]