米Intel社はオランダ時間5月17日に,オランダのアムステルダムで開催された「Intel Developer Forum Conference」にて,同社の通信用プロセサ「IXP1200 Network Processor」ファミリ対応のネットワーク装置向け包括的開発環境の内容を明らかにした。

 開発環境は,モジュール・プログラミング・システム,Linux,サンプル・デザイン,ハードウエア開発プラットフォームといったソフトウエア設計ツール群から成る。主な内容は以下の通り。

●ソフトウエア開発キット(SDK)「Internet Exchange Architecture(IXA)SDK Version 2.0」:プログラミング・フレームワーク「Intel Active Computing Element (ACE)」を追加した。ACEを利用してモジュール・コードを記述することができる。また,米LynuxWorksの「BlueCat Linux」(ロイヤリティ無料),米Wind Riverの「VxWorks」が含まれる。

●組み込みLinux向け統合開発環境「Embedded Linux Integrated Development Environment」:Linux対応アプリケーションの設定やデバッグを迅速に行うためのGUIを提供する。

●開発プラットフォーム「IXDP1200 Advanced Development Platform」:各種プロトコル対応のLAN/WANシステム開発に向けたモジュール型フレームワーク。CompactPCI装置,システム・コントローラ,IXP1200 Network Processorカードが含まれる。EthernetおよびATM対応のI/Oカードもオプションで用意する。

 またIntel社は,IXP1200 Network Processorファミリの新製品「IXP1240 Network Processor」と「IXP1250 Network Processor」を同日発表した。動作周波数は166MHz,200MHz,232MHz。

 IXA SDK 2.0は製品とライセンス料ともに無償。Linux Integrated Development Environmentは,1シート当たり5000ドル。IXDP1200 Advanced Development Platformは1万4000ドル。動作周波数200MHzのIXP1240とIXP1250は,1000個ロット時の価格がそれぞれ275ドルと285ドル。なお,これらの製品はサンプル出荷の段階であり,一般には2001年第3四半期に出荷する。

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