米Intelがオランダ時間5月17日に,開催中の開発者会議「Intel Developer Forum 2001 Spring Forum」にて,「wireless-Internet-on-a-chip」と呼ぶ無線インターネット機器向けシステム・オン・チップの新技術を披露した。マイクロプロセサ,フラッシュ・メモリ,アナログ回路の3つの回路を,同一の製造プロセスを使ってシングル・チップに混載する。

 Intel社によれば,既存の技術に比べて性能を最大5倍向上させることができ,データ転送速度は最大1GHzに,電池寿命は最大1カ月まで可能になるという。

 「携帯電話やハンドヘルド・コンピュータなど,広範にわたる無線機器に利用できるほか,現在青写真しか考えられていないようなアプリケーションも実用化できる。今後5年から10年の間に,ウエアラブル・コンピュータや腕時計型ビデオ付き電話などを普及させることも可能」(Intel社)。

 なお,wireless-Internet-on-a-chip技術は現在実験段階で,米Reutersの報道によれば,Intel社は具体的な製品の出荷予定について,「2002年半ば」としている。

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