米Apple Computerが,2001年中に米国で25の小売店舗を開設するという計画を米国時間5月15日に明らかにした。このうち最初の2店舗は5月19日に営業を始める予定。
それぞれの場所はワシントン近郊のバージニア州マクリーンとカリフォルニア州のロサンゼルスに近いグレンデールである。
店舗にはMacintoshやソフトウエアの知識のある販売員を配置し,Mac OS XやiTunes,iMovieといった同社製ソフトのデモを行う。展示するすべてのMacintoshをインターネットにつなぐほか,デジタル・カメラなどを接続したモデルも用意し,来店客にMacintoshを体験してもらうという。
このほか米MicrosoftのOfficeや米Adobe SystemsのPhotoshopといったソフトもインストールして展示する。
店舗には300種以上のサード・パーティ製ソフトウエアを揃え,商品在庫も十分に用意し,来店客の要求に直ちに応えるようにするという。店舗内は以下のセクションで構成する。
・プロダクト:プロフェッショナル・ユーザーと消費者向けのセクションを用意する。Macintoshやディスプレイ製品,無線LANのAirPortといったApple社製品を展示/販売する。
・ソリューション:「最新のデジタル・ライフスタイル・ソリューションを探究する」(Apple社)セクションである。四つのエリアからなる。デスクトップ・ムービーやデジタル音楽,教育/ゲーム・ソフトなどを紹介する。ここではサード・パーティ製のデジタル・カメラやデジタル・ビデオ・カメラ,MP3プレーヤ,PDAなども用意する。
・Genius Bar:Macintoshに詳しい地域の人をスタッフに加え,来店客の質問に答えるコーナー。質問が難解でスタッフが答えられない場合は,Apple社本社とつながったホットラインを利用する。
・シアター:対角10フィートの大型スクリーンでApple社製品のデモを行う。
・ソフトウエア:Macintosh向けソフトウエアの展示・販売を行うセクション。小企業向けや,エンターテインメント,ビジネス・アプリ,教育,グラフィックス。WWWデザインといったソフトを用意する。
・その他:プリンタ,スキャナ,タブレット,ケーブル,用紙,インク,アクセサリなどを販売する。
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