米Texas Instruments(TI)が米国時間5月14日に,22Mビット/秒の無線LAN(IEEE 802.11b)技術「Packet Binary Convolutional Code(PBCC)」をベースにした参照デザインを米国連邦通信委員会(FCC)に提出する予定であることを明らかにした。

 今回の発表は,2.4GHz帯域の規制を緩和するというFCCの決定を受けたもの。TI社はPBCC参照デザインの提出により規制解除を求める。

 「FCCがTI社のPBCC-22技術への規制解除を認めれば,機器メーカーはTI社の22Mビット/秒ソリューションを使用して,拡大する無線LAN市場に高性能製品を素早く投入できる」(TI社)。

 FCCは規制解除に関する決定を5月10日に明らかにした。FCCのWWWサイトで詳細な情報が取得できる。FCCはTI社のPBCCと広帯域直交周波数分割(W-OFDM)技術を規制解除の対象として検討しているという。

 TI社のPBCC-22技術は,22Mビット/秒と既存の11Mビット/秒のIEEE 802.11b対応製品間における相互操作性を可能にするもの。

◎関連記事
米TI,22Mbpsの高速無線LAN技術を無償でライセンス供与へ

<無線LAN関連>
米インテルのIEEE 802.11bへの移行は,家庭内無線LAN「HomeRF」に大打撃
FCCが家庭用無線ネット規格の拡張を承認,最大速度は10Mbpsに
無線LANで動画データを受信,新規格IEEE802.11eは家庭ネットに向く
2000年の家庭内ネットワーク機器市場は97%成長,無線の伸びが大
IEEE 1394の業界団体,無線LANとの相互運用性を検討する作業部会設立
「2005年の無線LAN市場は46億ドル規模,必要性“低い”の意見も」と米In-Stat
「企業は2004年までに三つの無線ネットワークに対応すべき」と米ガートナー

[発表資料へ]