米NPD Groupが米国時間5月11日に,2001年第1四半期の米国ビデオ・ゲーム業界に関する調査結果を発表した。現在60億ドル規模になっているビデオ・ゲーム業界だが,引き続き成長している。

 2001年第1四半期の米国販売店におけるビデオ・ゲーム・ハードウエア,部品,ソフトウエアの売上高は前年同期と比べて18%増加し,販売台数/本数は5%伸びた。

 売り上げの最も大きいカテゴリはビデオ・ゲーム・コンソールで,売上高は前年同期比146%増,販売台数は同49%増だった。ソニーの「PlayStation 2」のほか,セガの「Dreamcast」の価格引き下げが成長の要因と分析する。

■2001年第1四半期における米国ビデオ・ゲーム業界の売上高と販売数増加率(2000年第1四半期との比較)

カテゴリ 売上高
増加率
販売数
増加率
ビデオ・ゲーム・コンソール 146% 49%
ビデオ・ゲーム・コンソール用ソフトウエア -7% -3%
ビデオ・ゲーム・コンソール用部品 18% 4%
携帯ビデオ・ゲーム機 -24% -22%
携帯ビデオ・ゲーム機用ソフトウエア 12% 14%
携帯ビデオ・ゲーム機用部品 26% 38%
合計 18% 5%

出典:NPD社

 「2001年のビデオ・ゲーム業界の見通しは明るい。業界が次世代コンソールへ完全に移行し,また6月には任天堂の32ビット・ポータブル・ゲーム『Game Boy Advance』が登場するためである」(NPD社Interactive Entertainment部門アカウント・エグゼクティブのRichard Ow氏)。

 ちなみに2000年におけるビデオ・ゲーム・ハードウエア,部品,ソフトウエアの販売数は1億9140万で,1999年の1億8860万と比べてわずか1%しか伸びなかった。

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