米Hewlett-Packard（HP）は米国時間5月10日に，米Gores Technology Group（GTG）とのあいだで，GTGがHP社傘下のVeriFoneを買収することで最終合意に達したと発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。
GTG社はハイテク企業の買収および経営支援を専門とする企業。現在までに約35社を買収しており，これらの企業の年間売上高は合計20億ドルを超えるという。
VeriFone社は金融機関，販売事業者，消費者向け電子決済システムを手がけている。すでに金融店舗，ガソリンスタンドやコンビニエンスストア，行政機関，教育機関，医療機関といった垂直市場に強みがあるという。
「VeriFone社買収を長期的投資として考えている。VeriFone社は大幅な成長が期待できる」（GTG社創設者兼会長のAlec Gores氏）。
VeriFone社ジェネラル・マネージャのPierre-Francois Catte氏によると，今回の買収によってVeriFone社のサービス提供や製品出荷，また提携企業や顧客との関係が停止や変更に至ることはないとしている。既存の従業員もそのまま維持する。
また，HP社Strategy and Corporate Development部門副社長のJohn Brennan氏は，「VeriFone社売却により，HP社はインターネット・インフラ向けソリューション提供やコンピューティング・サービスといった中核事業に注力できる」としている。
なおGTG社は最近，米Micron Electronicsのパソコン事業も買収している。
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