(2001.5.8,George V. Hulme=InformationWeek)
米連邦捜査局(FBI)のNational Infrastructure Protection Centerが米国時間5月5日に,「一度に大量のアクセスを浴びせることで,WWWサイトをダウンさせようとしている行為が確認された」との警告を発した。
米国では,最近ホワイトハウスのWWWサイト(http://www.whitehouse.gov)がDDoS(Distributed Denial of Service)攻撃の被害に遭ったばかり。
中国のハッカーが集団で米国のWWWサイトを攻撃しようという動きがすでに明らかになっているが,FBIは中国との関連については言及していない。また,攻撃が確認されたWWWサイトについて,それが政府関連のものか民間のものであるのかについても公表しなかった。
警告では,「ハッカーなどの攻撃者が大容量のUDP(User Datagram Protocol)パケットを80ポートに送り込んでいる」などとしている。
FBIはシステム管理者などに,ファイアウォールのログを確認して,UDPパケットが80ポートに送り込まれた形跡がないかどうか確認するように求めている。もし形跡があれば,ネットワークは攻撃されている可能性があるという。
FBIは「Find DDOS」と呼ぶDDoS攻撃のエージェント検出ツールの提供を始めた。WWWサイトからダウンロードできる。
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