米Cisco Systemsが米国時間5月8日に,2001年2~4月期(2001会計年度第3四半期)の決算を発表した。売上高は47億3000万ドルで,前年同期の49億3000万ドルに比べ減収となった。前期に比べると4%減である。

 買収関連費用,ストック・オプションの給付税,リストラ費用,特別費用などの一時的な費用を除いた実質純利益は2億3000万ドル。同1株当たり利益は3セントである。前年同期の実質純利益10億ドル,1株当たり実質利益13セントに比べ,ともに77%の減益となった。

 なおCisco社は米国時間4月16日に2001年2~4月期の決算概要を明らかにしており,このとき売上高が前期の67億ドルに比べ30%減となり,1株当たり利益は1桁台の“とても低い”レベルに留まるなどと発表していた。

 Cisco社は2001年2~4月期中に,米Active Voice,オーストラリアRadiata,韓国ExiO Communicationの買収作業を完了した。これにかかる買収費用および負債の総額は6億2100万ドル。Cisco社は同四半期中にR&D費として1億900万ドルを計上したほか,リストラ関連費の11億7000万ドル,過剰在庫向けの22億ドルも計上した。

 これらを含めると純損失が26億9000万ドル,1株当たり損失は37セントとなる。なお前年同期は純利益が6億4100万ドル,1株当たり利益は8セントだった。

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