米GartnerのDataquestが米国時間5月8日に,世界半導体市場に関する調査結果を発表した。2001年の売上高は2000年から17%減少し,1880億ドルになる見込み。

 「2001年は,すべての製品カテゴリで売上高が深刻な落ち込みをみせる。DRAMやフラッシュ・メモリは26%減少する。2002年には約26%増を記録するが2000年の売上高である680億ドルには届かないだろう」(Dataquest社世界半導体グループのチーフ・アナリストTom Starnes氏)。

 さらに同氏は,「半導体市場は2002年~2004年に成長する。しかし2004年末あるいは2005年初頭に過剰供給となり,次の(下降)周期に突入する」としている。

 2002年は前年比13%増の2130億ドルに達する見込み。また,市場が2000年と同じ規模まで回復するのは2003年以降となり,2003年の市場規模は2650億ドルに達するとみる。

■世界半導体市場の予測推移(単位:100万ドル)

2000 2001 2002 2003 2004 2005
市場全体 226,228 188,400 213,300 264,900 364,500 336,900
成長率(%) 32.5 -16.7 13.2 24.2 30.8 -2.8

出典:Dataquest

 ASICおよびSOC(system on-chip)ロジックは2005年末まで年平均10%以上で成長し,最も高い成長をみせる。「特定の市場や顧客に向けた高集積LSIへの移行が進み,他の製品のシェアを奪うようになる」(同氏)。

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