米Harris Interactiveが米国時間5月3日に,企業のブランド価値について分析した,「トップ・ブランド企業 ベストテン」を発表した。ソニーが2000年に続き,2年連続で1位となった。

 2位は前年4位の米Ford,3位は前年と同じく米General Electoric。トヨタ自動車が2000年の7位タイから4位にランクアップした。トップ10のうち日本企業はソニーとトヨタ自動車の2社。残りの8社はすべて米国企業が占めた。

 調査はHarris社が2001年3月29日から4月2日にかけて米国で実施,2641人から回答を得たもの。

 Harris社は1995年に調査を開始しており,2001年で7回目となる。ソニーの1位はこれで4度目。トヨタ自動車の4位は過去最高である。

 ハイテク企業をみると,2000年にトップ10落ちしていた米Microsoftが7位に入り,米Hewlett-Packard(HP)が初のトップ10入りした。一方で,米Dell Computerは5位から圏外へ落ちた。米IBMは6位からやや下げて8位となった。

 トップテンを業種別でみると,製造業が6社(Microsoft社含む)で,自動車が3社だった。詳細は以下の通り。

■表1 トップ・ブランド企業 ベストテン(1995年~2001年)

質問:「あなたが知っているブランド名や製品/サービス名で,トップ・ブランドとして高い価値があると思うものを3つ挙げて下さい」

順位 ブランド 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001
1 Sony 3 1 3 1 2 1 1
2 Ford 2 3 1 3 1 4 2
3 General Electric 1 2 5 2 4 3 4
4 Toyota * =10 * 6 =6 =7 4
5 General Motors 4 4 2 4 3 2 5
6 Coca Cola * 8 7 7 * * 6
7 Microsoft * * * 8 9 * 7
8 IBM * * * * =9 6 8
9 Hewlett-Packard * * * * * * 9
10 RCA 10 7 * * * * 10

注)*マークはトップ10圏外,=はタイ(同順位)

出典: Harris Interactive社

 2001年にトップ10圏外に落ちた企業は,Dell社のほか,米Maytag(前年7位), 米Kellogg's(同9位),米Nike(同10位)の計4社。

 「ソニーは調査開始以来7年間トップ3以内を堅持しており,ダントツ」(Harris社)。

 また,企業の評判とブランド・イメージのあいだには非常に強い相関関係があることも明らかになった。IBM社を選んだ人の83%,Ford社の79%,Microsoft社の78%が,「企業の評判や,提供されている製品/サービスについての知識/情報が,ブランドを選ぶ上で重要」とした。

■表2 トップ・ブランド選択における「企業の評判」の重要度

質問:「あなたが企業のブランド価値を計る際に,製品/サービスを提供している企業の評判や,その企業について自分が知っている情報などをどれくらい重視しますか」

ブランド名 非常に重視する
(%)
いくらか重視
(%)
あまり重視しない
(%)
まったく重視しない
(%)
IBM 83 16 * -
Ford 79 21 * -
Microsoft 78 21 1 -
Toyota 72 23 5 -
General Electric 71 21 8 -
General Motors 66 24 10 -
Sony 60 33 6 *
Hewlett-Packard 59 41 - -
RCA 57 40 2 1
Coca-Cola 56 29 5 10

注)*は0.5%未満,「わからない」は除外

出典: Harris Interactive社

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